沿革
本校は、山梨県の地域保健医療計画をふまえて、地域住民の健康や福祉の充実と向上の一翼を支える有能な看護師を育成することを目的に平成8年4月に設立されました。
教育理念
たえず変化する社会の中で、活躍する看護者は、人々のニーズの変化の状況を把握し、対応できる能力を求められています。また、一方では、自己の確固たる信念をもって、より良く生きられるように自己研鑽する責任を有します。
本校は、富士の裾野に抱かれ、四季の変化を自然の風景の中に感じ取れる位置にあります。この条件を生かし、健康と環境の関連を考察し、人間と環境のかかわり方を思惟しながら学生が主体的に学び、看護実践の基礎的能力を得て、将来発展できる土台を築くように教育していきます。
教育課程の考え方
看護職に対する社会のニーズとして、
1 社会の変化に柔軟に対応でいる人。
2 看護の対象となる人間の多様な価値観や生き方を尊重できる人。
3 高度医療に対応できる知識や技術を身につけた人。
4 医療施設のみならず、地域における看護が実践できる人。
の4点がある。これらを踏まえ、より質の高い看護者の育成が必要であると考えた。
当校では上記のような看護者を雄大な冨士の裾野に抱かれた、素晴らしい教育環境であることを生かして教育することを考えた。これによって学生は、大自然の恵みを受け、自然を大切にし、人間を尊重し、主体的に看護実践できる人に育って欲しいと考える。
以上の教育を考える過程として、まず主要概念として人間・環境・健康・学習・看護の5つを軸とした。
この概念を基に卒業時の学生の特性、教育理念、教育目的、教育目標を導き出した。
次に教科の選定についても当校の教育理念、教育目標をもとに、人間を個人としてとらえ、まず人間理解を深めることを主眼とし、次に人間の周囲にある人、物、自然などを全て環境としてとらえて、環境との関わりを含めた人間のあり方を考えるという概念を考慮しながら、学科目の選択を行った。なかでも人間を尊重し、看護に対する考え方をしっかり持って主体的に看護実践できる力を強化し、卒業後看護実践者として成長できる基礎作りに力点を置いた。また芸術・文化に触れる機会や、学生の自主活動を取り入れ、人間性を豊かにし、幅広い視野で思考し、主体的に行動できるよう考慮した。
教育方法は、学生自身の成長と専門科目の基礎となるものを基礎科目とし、専門基礎科目、専門科目では学生のレディネス、思考の蓄積を考慮し、順序性を考えた。また学科目の履修したことを実習で積み重ねることができるように考慮した。
教育目標
1. 人間を統合的に理解し、自己及び他者の価値観・信条を尊敬できる。
2. 看護に必要な基本的知識を身につける。
3. 人間個人を中心とし、その家族を含めた、意図的な看護実践活動ができる。
4. 保健医療チームの一員としての自覚と責任を持ち、協力できる。
5. 看護上の課題に対し、研究的視点をもって探究できる。
6. 自然環境や周囲の人々との関わりを大切にできる。
7. 自己成長していけるように努力できる。
学科課程
課 程:医療専門課程
学 科:看護学科
修業年限:3年
学生定員:150名(各学年50名)
開校年月:平成8年4月